大麻は代替不可能な治療薬である! 医療大麻解禁へと政府を動かした韓国の牧師

大麻は代替不可能な治療薬である! 医療大麻解禁へと政府を動かした韓国の牧師

元々は地方出身労働者のサポートなどの社会活動を行っていたガンソンソク牧師(写真)は、2017年「医療大麻合法化運動本部」を設立し、てんかんやアルツハイマー病(認知症)などの、医療用としての合法化を求めて来ました。

団体発足当時、反応はどうでしたでしょうか?

すぐに大学生や認知症を心配する80代の高齢者まで、様々な方々が運動に参加してくれました。 特に、てんかんの子供を持つ親の問い合わせが後を絶たず、 国内に40万人もいる、てんかん患者の間では、医療用大麻がてんかんに優れた効果があるというのは常識でした。

医療用大麻はどの効能を持っていますか?

鎮痛剤、精神安定剤など脳疾患に優れた効果があり、アルツハイマー病の場合、医療用大麻を服用すれば症状が好転します。 てんかんは、発作の回数が半減する研究結果が、2015年に米国てんかん学会(American Epilepsy Society)の年次総会で発表され副作用ありません。

医療用大麻合法化に興味を持つようになったきっかけは?

地方出身者支援センターで働いていた時、米袋を運んで腰を痛めてしまい、三ヶ月のリハビリが必要になりました。 病院にいる間、首や腰を負傷した人達が、アヘン系のモルヒネを使っているのを見ました。 モルヒネは中毒性が高く、その治療方法に疑問を持ち、なぜ韓国ではアヘンが許されているのに、大麻はだめなのかと考えました。 退院後、大麻関連の論文や学術資料を読み、医療大麻がいかに効果的で安全かという事を改めて知るようになりました。

医療用大麻の副作用は無いのでしょうか?

大麻はタバコのように吸うのが、最も効果が早いのですが、タバコに含まれている程度のタールがあります。その為、最近ではオイルやグミ、軟膏や錠剤など様々なタイプの物が出てきています。

幻覚症状や大麻を服用しての運転は危険だという指摘もありますが?

大麻は鎮静作用を持っていますので、風邪薬を服用して運転するのは危険だという事と、同程度だと考えています。大麻を摂取して運転する事が出来ないように法改正をすれば良いと思いますが、大麻成分は長期間、体内に留まるため、検査は困難になるでしょう。また、幻覚効果はアスピリンなど、その他の医薬品にもあります。

大麻がよりハードなドラッグへの入り口となる「ゲートウェイ理論」も強く指摘されています。

ベトナム戦争時に、ニクソン大統領が麻薬戦争を宣言し、作り上げた理論です。 当時、反戦デモ参加者は大麻を楽しんでいたので、大麻が政府から取り締まられるようになりました。 しかし、この主張には反論が既にいくつもあり、ワイン好きの人は、普通もっと良いワインを求めますが、泥酔を求めてウイスキーに手を出す人は少ないでしょう。 実際にオランダでは、大麻合法化の後、ハードドラッグ中毒者が減少しています。

これからも活動を続けていく

KakaoTalk_20200528_133401450_01.jpg

ガンソンソク牧師達の活動が身を結び、2018年に韓国の医療大麻は解禁されました。しかし、法整備など様々な課題が山積みとなり、実際に患者が医療大麻を手に出来たのは2020年になってからでした。

現在も、ガンソンソク牧師達の活動は続いており、漢方医出身の政治家に働きかけを行い、てんかん、癌、パーキンソン病、アルツハイマー病などの患者が病院やホスピスでフルスペクトラムのCBDの処方を可能にするという公約を出してもらったり、民主党へ働きかけ、医療用大麻産業活性化の提案や大麻規制自由特区、大麻実証支援センターの設立、産業用大麻新素材開発センターの構築など、様々な提案をしています。

また、韓国国内で悪質なCBD業者に流通を許しているとして、2020年5月には韓国関税を職務放棄の疑いで、ソウル中央地検に告発状を提出するなどの活動も行っています。

活動は大きな実を結びつつある

ガンソンソク牧師達の活動をきっかけとし、2020年7月6日、首相特区として慶安東市の一部を「産業用大麻規制自由特区」にする事が決定されました。

34万841平米の敷地に、2021年から2年間で、合計450億ウォンを支援し、麻製品や医療用大麻(THCを除去したCBD)の生産を行うという計画になっています。

この計画では5年間で635億ウォンの経済効果と、人口増加等の地方活性化効果も見込まれています。

引用:
http://www.akomnews.com/bbs/board.php?bo_table=news&wr_id=39610
http://www.biotimes.co.kr/news/articleView.html?idxno=3810
https://www.sisain.co.kr/news/articleView.html?idxno=29851

 

CBD-認知症-ストーリーカテゴリの最新記事